合宿免許はなぜ安いのか?通学より安くなる理由と費用を抑えるコツ
春休みや夏休みなどの長期休暇は、免許を取得する絶好のタイミングと考える人も多いと思います。
でも、やっぱり気になるのが免許取得にかかる費用。自動車免許にはまとまった費用がどうしても必要になりますが、できるだけお得に免許取得をしたいと誰でも思いますよね。
そこでおすすめなのが合宿プラン。実は通学するよりも費用が抑えることができ、最短2週間程度で免許を取得できるというメリットがあります。
費用の中には「食費、宿泊代、教習費」なども含まれますので通学プランよりも格安で免許取得ができてしまうのです。「安いけれど何だか不安・・」と感じてしまう人もいるかもしれませんね。
でも、教習所が合宿プランを安く提供する仕組みについて知ると、少し不安が解消されるのではないでしょうか。
合宿免許が安い理由とは?
合宿免許は通学プランと比べてお得に免許を取得する事ができますが、費用を安くする事ができるのにはちゃんと理由があるのです。
短期間で高回転率
合宿免許の1つ目の特長は、教習生が最短で自動車免許を取得できるようにしっかりとカリキュラムが組まれていることです。
合宿プランの教習生はホテルに宿泊しており、期間中はほとんどの時間を教習に充てていますので、最短2週間で教習所を卒業することが可能です。一方、通学する教習生の場合は教習所にいるのは数時間程度のため、通常、卒業するまで1ヶ月以上を要してしまいます。
教習所側の立場で考えると、合宿プランでは最短2週間で新しい生徒を迎えることができますので非常に回転率がよく、低額の受講料でも採算が取れるのです。安くて魅力的なプランを豊富にそろえて、生徒を確保したいと思っているのです。
効率の良いスケジュール
合宿プランの2つ目の特長は、効率の良いスケジュールを組めること。
通学プランでは、教習生が教習の予約を入れてスケジュールを組んでいきます。基本的に、教習生の希望が通るようにされますが、予約が殺到する時間帯とそうでない時間帯がどうしても発生し、キャンセルが出てしまったり、人が少なかったりなど無駄が出てしまいます。
合宿プランの場合は、教習生の都合に合わせる通学プランとは異なり、教習所が効率よくスケジュールを組むことができます。基本的に合宿プランの教習生はキャンセルや急なスケジュール変更はありませんので、教官の手配などに無駄がなくなります。
教官のスケジュールに無駄がなくなり、人件費を抑えることができることも合宿免許の費用を安くできる理由の1つです。
教習所が地方という立地環境
合宿免許プランがお得な理由の3つ目は、提供している教習所のほとんどが地方にあるため都会と比べて施設代を抑えることができるからです。
土地代や教習所の建設・維持費だけでなく、教職員にかかる人件費や教習生に提供する食費についても、物価が安いので仕入れ値も抑えることができます。
また、計画的に仕入れることによって、コストを下げることもできますので、合宿プランの教習生は格安でこれらのサービスを受けることが可能になります。
教習生の争奪戦になっている
合宿プランがお得な理由の4つ目は、全国の教習所が競合相手となり、価格競争が激しくなる傾向があります。
通学プランは、自宅などから通う教習生しか集めないため、近隣の自動車学校が競争相手になりますが、合宿免許プランは全国から教習生が対象になるので必然的に価格が安くなっていきます。
合宿免許の料金相場と内訳
合宿免許にはまとまった費用が必要ですが、一体どのようなものが料金に含まれているのか気になりますよね。こちらでは料金相場や内訳をご紹介します。
合宿免許の料金
ここからは、合宿プランの料金について見ていきましょう。
教習所やプラン内容によっても異なりますが、おおよそ20万~30万程度が平均的な金額です。
オフシーズンや地方にある遠隔の教習所など時期と場所によっては20万円を切ることもあります。
また、普通自動車免許にはAT限定とMT(限定解除)がありますが、料金が異なり、AT限定の方が1万~1万5千円程度安い傾向です。これはAT限定免許の方がMT免許よりも最短教習時限数が少ないのが理由です。
合宿免許費用に含まれる料金
合宿免許費用に含まれる内訳をご紹介していきます。
基本的に、教習に関わる費用は全て料金に含まれていますが、宿泊代、食費、交通費などが含まれているかどうかはプランによって異なります。自分が申し込むプランにはどの料金が含まれているのか、事前に確認すると安心ですね。
主に教習に関わる費用
これらの基本的な料金は全て合宿免許プランの料金に含まれています。
1.入学金
2.学科教習費
3.技能教習費
4.検査料
5.終了検定料
6.卒業検定料
7.卒業証明書代
合宿免許プラン独自のサービスに関わる費用
1.宿泊費用
2.食費
3.交通費
食事代が含まれていないプランは、外食か自炊をする必要があります。
近隣のスーパー等で食材を購入して自炊をする必要があります。また、遠方にある教習所であれば、交通費が想定よりも高くなる可能性がありますので注意が必要です。
入校後に発生する費用
入校後、最初に発生するのが仮免許試験受験手数料と仮免許証交付手数料です。教習所内での授業から公道での授業に移行する際、必要になるのが仮免許です。この試験に合格しないと、教習所の外で自動車を走行させることができません。また、原付教習費や効果測定など希望者のみの教習は、基本的に別途料金が発生します。
さらに、仮免許試験や卒業試験などに不合格になってしまうと最短期間で卒業できなくなり、教習期間が延びてしまうこともあります。
合宿免許には、予定日数を過ぎても、教習や検定、宿泊の延長ができる保証期間があり、保証期間内であれば追加料金は発生しません。しかし、保証期間を過ぎてしまうと、別途費用が発生します。
合宿免許をできるだけお得に利用するコツ
合宿免許プランは通学プランと比較すると、とても格安に設定されていますが、さらにお得に利用できるコツがあります。
閑散期を狙って予約する
合宿プランの料金は、人が集まりやすい繁忙期は料金が高く、人が集まりにくい閑散期は料金が安く設定されています。
特に学生が春休みになる1月下旬~3月、夏休みになる7月下旬~9月は繁忙期のため料金が高くなりますが、これ以外の季節は閑散期となります。繁忙期と閑散期では7万円~8万円くらい料金が違う場合があるため、費用を抑えたい人は閑散期を狙ってみましょう。
割引・キャンペーンを上手に活用する
合宿免許プランには様々な割引やキャンペーンなどを開催しているので、上手に活用すると費用を安くすることができます。
割引の種類には学生割引、早期予約割引、団体割引などがあります。学生の人はもちろん、早めに予定が決まっている人、友達同士で参加したい人はぜひ調べてみてください。
各種割引は併用できる場合とできない場合がありますので、不明な点がある場合は教習所へ事前に問い合わせましょう。
また、割引金額や実施しているキャンペーン内容は、教習所ごとに内容が異なるのでいろいろな教習所のホームページを確認してみるのがおすすめです。
宿泊プランを選ぶ
合宿免許プランの料金は、宿泊施設の種類や部屋の種類で変動します。
一般に、個室よりも相部屋の方がお得に利用できます。また、通常のプランは3食付きですが、食事代をカットして自炊する「食事なし」プランも費用を抑えることが可能です。食事なしプランの場合は、近隣のスーパーで食材を自分で購入する必要があります。
この記事のまとめ
短期集中でお得に自動車免許を取得するなら、合宿免許プランがおすすめです。
地元から離れて、いつもとは違う新鮮な空気を感じながら免許取得に打ち込むことができます。
また、スケジュールもすべてあらかじめ決まっているため、確実に免許取得ができるよう自動車学校の先生たちから親切に指導していただけることも安心ポイントですね。
合宿免許プランで、お得に自動車免許取得を目指しましょう。